カテゴリ:リワークデイケアぐんま( 2 )

リワークデイケアについての講演資料です

お陰様で昨年10月にリワークデイケアぐんまは5周年を迎えることができました。

デイケアを開設してから、これまで何回かリワークデイケアについて講演する機会があり 今回その際に作成したスライドを編集しなおし、Youtubeにアップ致しました。
こちらからご覧いただけます。ご参照いただけると幸いです。


by nakaizumi-mc | 2016-01-04 01:11 | リワークデイケアぐんま

リワークデイケアとは?          中泉メンタルクリニック院長 黒崎成男

 リワークデイケアとは、うつ病等のこころの病により休職(休学)、退職を余儀なくされた方の復職(復学)、再就職を目指すためのリハビリ施設です。

 うつ病は「脳のエネルギー切れ」の状態であり、服薬と休養でエネルギーの回復を促すことが治療の中心となります。休職中の患者さんは、エネルギーがある程度回復した段階で復職を検討することになりますが、「エネルギーの貯金」が少ない段階で復職してしまうと、すぐにエネルギー切れが生じ、結果再休職となってしまいます。この「エネルギーの貯金」を作る段階をいかに焦らず、じっくりと取り組むかが復職、再就職を成功させるために非常に重要になってきます。

 しかし、うつ病はかつて「こころの風邪」と説明されていた時期があり「症状が改善すれば(風邪薬と同様に)薬はすぐに止められるし、仕事にも復帰できる。」との誤った認識をお持ちの方が現在でも少なからずいらっしゃいます。患者さんのみならず、ご家族や、お見舞いに来た職場の方も「この位元気だったら、すぐに仕事に戻れるのではないか。」との思いを抱き、どうしても復職を焦ってしまいがちなのです。

 このようなうつ病治療の現状から復職、再就職に至らずに苦しんでいる患者さんやご家族を多く目の当たりにし、私は個人治療に限界を感じるようになりました。患者さんの「エネルギーの貯金」を少しずつ増やしつつ、うつ病になった経緯を振り返り、再休職しないための生活の工夫や、物事の捉え方を学び、必要に応じて人間関係のトレーニングができるようなリハビリ施設を提供したい。このような思いが結実したのがリワークデイケアぐんまです。
 
 プログラムは、午前中がオフィスワーク等の自主課題が中心で、午後は曜日によってコミュニケーションのトレーニングや軽スポーツ、手工芸等を行っております。また定期的に外出プログラムや、院長講義と称して私が疾患や治療、養生法について説明したり、質問に応じたりするような機会を設けております。

 利用者さんの回復具合に応じて週に1日程度顔を出してもらうことから始め、徐々に生活リズムをつける目的で通所の日数を増やし、復職間近には就労時とほぼ同等の負荷となる復職支援プログラムに参加してもらい、その様子で復職可能か否かの判断をすることになります。

 また就労可能と判断し、求職中の方には、就労支援のサポートも行っており、ハローワークや就労支援センター等との連携を図っております。デイケア通所の結果、休職を繰り返したり、仕事に就くことが出来なかったりした方が復職、再就職に至ったケースも増えてきており、微力ではありますが地域医療に貢献できていることに喜びを覚えております。

中医研だより寄稿文を改変致しました。
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by nakaizumi-mc | 2010-10-05 02:44 | リワークデイケアぐんま